お掃除機能付きは本当に“掃除不要”?分解清掃が必要な理由と所要時間【現場目線】

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「お掃除機能付きだから掃除不要」と思い込んでいませんか?
実際にはフィルター表面のホコリを自動でかき取るだけで、内部のカビ・油汚れ・細かいハウスダストは残ったまま。そのため「臭いが取れない」「風量が弱い」といった相談が多く寄せられます。この記事では、お掃除機能付きエアコンに分解清掃が必要な理由と、実際の所要時間を現場目線で解説します。

目次

  • お掃除機能付きエアコンの仕組み

  • こんな勘違いをしている人が多い

  • なぜ「掃除不要」ではないのか

  • 分解清掃で取り除ける汚れ

  • 所要時間の目安

  • プロに任せるメリット

  • まとめ

お掃除機能付きエアコンの仕組み

「お掃除機能」とは、運転後にフィルターに付いたホコリをブラシやローラーでかき取り、ダストボックスに回収したり排出したりする仕組みです。

特徴

  • フィルター掃除の手間が減る(数ヶ月に一度のゴミ捨てでOK)。

  • 吸い込み効率が一定に保たれるため、省エネ効果は期待できる。

限界

  • 熱交換器や送風ファンの汚れは対象外

  • 油煙や花粉、カビ菌などは自動機構では落とせない。

こんな勘違いをしている人が多い

実際の現場で耳にする、よくある誤解は次のとおりです。

  • 「お掃除機能付き=クリーニング不要」
    → 実際はフィルターだけが対象で、内部は汚れ続けています。

  • 「臭いがするのは機能の故障」
    → 故障ではなく、送風ファンやドレン周りのカビが原因であることがほとんどです。

  • 「市販スプレーで十分」
    → 基盤や配線が複雑なので、スプレーでは奥まで届かず、かえって故障リスクも。

こうした勘違いから、内部が真っ黒に汚れてから初めて依頼するケースも少なくありません。

なぜ「掃除不要」ではないのか

内部の熱交換器・送風ファン・ドレンパンは常に湿気とホコリが交わる場所。
お掃除機能では届かず、以下のような状態になります。

  • カビの繁殖:フィルターを抜けた微細なホコリが湿気と結合し、黒カビに。

  • 臭いの発生:カビ・油分・たばこのヤニなどが混ざって吹き出し口から臭う。

  • 送風量の低下:ファンの羽根にホコリが固まり、風を押し出せなくなる。

つまり、お掃除機能は「フィルター管理を助ける仕組み」であり、エアコンクリーニングが不要になるわけではないのです。

分解清掃で取り除ける汚れ

プロが分解して洗浄すると、次のような汚れが除去されます。

  • 熱交換器の細かい汚れ:目詰まりを解消して熱効率を回復。

  • 送風ファンのカビ・ホコリ:嫌なニオイの原因を除去。

  • ドレンパン・排水経路の汚れ:水漏れやカビ臭の原因を防ぐ。

分解洗浄後は、風量が戻り、冷暖房効率も改善するため、体感的に「新品同様の風の勢い」と感じる方もいます。

所要時間の目安

お掃除機能付きは、内部にモーターやブラシ機構が組み込まれているため、分解の工程が通常よりも増えます。

  • 通常タイプ:1〜2時間/台

  • お掃除機能付き:2〜3時間/台

機種や設置環境により前後しますが、作業時間が長い=それだけ複雑な構造で汚れが残りやすいという証拠でもあります。

プロに任せるメリット

  • 分解のノウハウ:複雑な配線・基盤に慣れた技術者が対応するため安心。

  • 仕上がりの確実性:洗浄の当て方・乾燥工程まで一定品質で再現できる。

  • 故障リスクを回避:DIYで分解すると基盤破損や水濡れの危険が高い。

「お掃除機能付きだからこそ、プロに任せた方が安全で確実」なのです。

まとめ

お掃除機能付きエアコンは便利ですが、内部まで掃除してくれるわけではありません
カビ・ホコリ・ニオイの元は残るため、定期的な分解清掃が必要です。所要時間は通常よりも長く、2〜3時間を見込むのが妥当。
快適で清潔な空気を保つには、プロによる分解洗浄が最も確実な方法です。

 

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